ヲとといヲいで

よんどころない件(くだり)と のっぴきならない有様で
 なんだかんだ すったもんだ 大人の事情 ってェやつで
ワケあり 意味深 曰く付き
 あいつと そいつと こいつが 本当は 実はやっぱりアレらしく
  穏やかじゃないね いったいぜんたい何事で
風の便りの噂でねェ いや大きい声じゃ申せません そっと耳打ち尋ねれば
あることないこと 出まかせ眉唾だ お巫山戯でないよ ヲとといヲいで

囂(かまびす)しき 男の子(おのこ)と 耳年増の未通女(おぼこ)が
 2次元からの4次元まで 風呂屋の看板こしらえて
頭でっかち 尻つぼみ
 とっちゃん坊やにいかず後家 まらカスひなカス こびりつき
  湯冷め 興ざめ はやり病で鼻たれて
垢なめ傷なめ世間なめ 幻術妖術トンデモ行列 くんずほぐれつ漬け物だ
寄るな触るな 伝染っちまっちゃ厄介だ えんがちょ切ったら ヲとといヲいで

ご愁傷さま 心中お察しいたしやす 斬った張ったのこの渡世
 努力・根性・義理人情 色恋・血縁・腐れ縁 ゆりかごからあの世まで
大小遠近 男女も おかまも おなべも ヒトデナシも あやかしも問わず

「ようござんすね 入ります さあ張った!」
「丁方ないか 半方ないか」
「半方ないか丁方ないか 丁方ないか半方ないか」
「丁半コマ揃いました 勝負!」
「四三の半」
「ざまあみろ」

呑めや 歌えや 泣けや 笑えや
踊れや 騒げや 抱けや 眠れや


やんごとなき御子息と 見目麗しき御令嬢が
 のんびり ゆっくり まったり おっとり たおやか しなやか おしとやか
槍が降ろうが 毒 盛ろうが
 御贔屓はべらせ 満腹で 神輿担がせ 舟漕いで
  苦しゅうないぞと どこ吹く風さ
お庭一面こんぺいとう撒いて 虹を描けば七光り 蝶よ花よと日が暮れる
こちとら貧乏暇なしせっかちよ 高枕蹴っ飛ばして ヲとといヲいで

むくつけき兄貴と 禍々(まがまが)しき姪御が
 鯖に豹柄 大理の代理 ヒモつきジルコに 倶利迦羅(くりから)で
キラキラ ギラギラ ジャラジャラ オラオラ
 盃 裏切り 上等と ムラの国債火ダルマで
  回す首すらごぜェませんが なにか?
鳴かず飛ばずで 陰嚢(ふぐり)なく 
シャブ娑婆ネグレてケシとんだ オレオレオレだよ おっかさん
みかじめ払って 三行半が あさって来るよたァ ヲとといヲいで

ご愁傷さま 心中お察しいたしやす 斬った張ったのこの渡世
 株式・有限・成り上がり 官僚・政治家・総会屋 右も左も中道も
大小遠近 男女も おかまも おなべも ヒトデナシも あやかしも問わず

「振り駒 お願いいたします さァどうぞ」
「歩とって おや歩とられ」
「桂馬とりの香車とられの」
「と金トリトラレ 金銀トリトラレ 飛車角トリトラレ」
「王手! 」
「【煙詰め】・・・投了です」

呑めや 歌えや 泣けや 笑えや
踊れや 騒げや 抱けや 眠れや


粋で鯔背なイイ男と 盲滅法(めくらめっぽう)イイ女が
 抜き足 差し足 忍び足 どこぞでよろしく しっぽりと
どいつのムスコが あのコのムスメに
 咥えこまれて昇天かい おめえさんたら すぐそれだ
  みなまで言わせなさんな 野暮ってもんだ
今宵の宴にご列席 老若男女 見渡す限り 目利き 腕利き お歴々
こりゃあ 御見それ致しやす ヲとといどころか いつでもヲいで

さささ ようこそ御出でなすった 斬った張ったのこの渡世
ムコにシュウトにご隠居さん ヨメにシュウトメ ご新造さん
猫も 杓子も 虫ケラも
大小遠近 男女も おかまも おなべも ヒトデナシも あやかしも問わず

「場六の手七 親きめ引いておくんなせぇ さァ」
「ニゾロに鉄砲 月見酒」
「花見で一杯 猪鹿蝶」
「青短赤短 松桐坊主」
「表菅原 三光 四光」
「五光が 差すたァ」
「こりゃまた 鮮やかだねェ」

呑めや 歌えや 泣けや 笑えや
踊れや 騒げや 抱けや 眠れや
 呑めや 歌えや 泣けや 笑えや
 踊れや 騒げや 抱けや 眠れや

ちょうど時間となりました
お手を拝借 よーっ!
おありがとうござります