逆抵牾参る 〜 Quarter View Saga (さかさもどきまいる)

〜PROLOGUE〜

黒の紅と 紫の黛(まゆずみ)
産まれつきの踊り娘さ 寄っとくれ
ごらんなさい この肌 白かろう
産まれつきなわけじゃない 聞いとくれ

〜PHASE I〜

破れ傘の骨間に透ける 紛い物の西陽が眩(くら)み
虚(うつ)け囃(はや)す拍子に合わせ 笑うは蜃(はまぐり)の楼閣か
どこだ どこだ 貴奴(きやつ)は何処(いずこ)
逆抵牾(さかさもどき) 参る 邪(よこしま)な気 いらんかね

右手(めて)の刃(やいば) 霖雨(ながあめ)に錆び
されど傴僂(せむし)の蛹(さなぎ) 孵(かえ)り
厭勝銭(あっしょうぜに)窃(ひそ)か くすめ盗れば
現(いま)が好機と知るか時(さだ)過ぐか

どうだ どうだ 惡くなかろうに
逆抵牾 参る 邪な気 いらんかね

ぼちぼちさ 研ぎ澄ませ切っ先を

あやかし啼く鍔音(つばおと) 響き
経帷子(きょうかたびら)に記すは我か 貴様
所詮(しょせん)傀儡(かいらい)の擒(とりこ)とて
我は往く あの彼方睨(にら)み 挑む いざ

〜PHASE II〜

eins, zwei, drei, vier, funf, sechs, sieben, acht, neun・・・
十把一絡げ ええいめんどくせえ 殺っちまえ 殺っちまえ
elf, zwolf, dreizehn, vierzehn, funfzehn,
sechzehn, siebzehn, achtzehn, neunzehn, zwanzig
峠に悲鳴 余命 幾許も無く

〜PHASE III〜

〜PHASE IV; Theme of Last Battle〜

猾鏡(かっきょう)に独り 円月の陣
堆花(たいか)に叫べ 逆抵牾
聰耳(とじ)劈(つんざ)くは 羽の鳴き
翔び撥(は)ね 頸刎(くびは)ね 引導を
聾桟敷(つんぼさじき)が一騎打ち
愉快愉快 並みの殺陣(たて)は通じぬ
如何(どう)する 如何もない 討たば諸共
邪な命 いらんかね

想うは 誰か 誰か 想いは何処
逆抵牾 参る 邪な気 いらんかね

〜PHASE V; The Ascetic Chanson〜

黒の紅と 紫の黛
産まれつきの踊り子さ 寄っとくれ
ごらんなさい この肌 白かろう
産まれつきなわけじゃない 聞いとくれ

その昔 不思議な流しの鳴き声に惹かれ
物憂げなそいつの横顔に 一目惚れ 運の尽きさ

邯鄲(かんたん)流しと 踊り娘斑猫(はんみょう)
淋しい番い そりゃもう溺れたさ
悔しいけど いつもあいつを視てたの
でもね あいつ 遠くばかり観てるの

ひとつだけ 忘れない あいつと踊った夜を

異国のダンス
ЗАДЕРЖИ ЕГО (ザジェルジー・イヴォー)
意味は知らないわ ЗАДЕРЖИ ЕГО
でも楽しいの ЗАДЕРЖИ ЕГО
貴方はどう? ねえ・・・

紛い物の西陽に消えたあいつ
このあたしが 吸い取られ 真っ白さ・・・

〜EPILOGUE〜

破れ傘に臓物(はらわた)微温(ぬる)く紛い物の西陽も堕ちた
虚け囃す拍子も止まり 想うは母か友か 想うは・・・
誰か 誰か 願いは何処
逆抵牾 夭折(たお)る 邪な命絶え

想うは・・・ 想う・・・は・・・
ЗАДЕРЖИ ЕГО